2026.04.19

音楽日記①“A Plane over Woods”

どうも。ライミーライミーソングこと、中野来夢です。よろしく。

まずライミーライミーソングというニックネームから話さなきゃいけないと思うんですが、これはいつのまにかドラムのジョージくんが呼び始めたあだ名です。

さすがによくわからなかったので本人に意味を聞いてみたところ

「歌っているから。」

…。

だとしたら君はジョニージョニードラムだし、ギターのレオくんはレオンレオンギターだし、ベースのナヒロさんはナッヒーナッヒーベースになると思うのですがそれは違うみたいです。

彼はいつも言葉が独創的で非常にファニー。

実は結構気に入ってます。長いので略してライミーとでも呼んでください。

本題に入ります。

去年の年末あたりからブログを始動するという話が本格的になり、次々とメンバーは面白い文章を綴り始めました。

それらをケタケタ笑いながら眺めているのですが一向に自分の文章が浮かばない。

歌詞を書くことは好きなのですがまた違った角度なんですよね。ブログ。

自分の内面と向き合うことや日常に起きうる事象のスケッチ、空想に浸った結果みたいなところは全部歌詞のストックに吸い込まれるような感覚があります。なんだか一丁前にすみません。恥ずかしくなってきました。

俺の日常。俺の日常。

目を凝らし始め数日。閃きました。

あ、ピアノの曲を紹介していこう💡

そうです、俺、ピアノがめっちゃ好きなんです。まあ、ピアノだけではないのですがインストゥルメンタル全般。

寝る前、起床後は必ず聴きます。

いつかこのブログを自分で見返すことがあると思うのでその時に、あの時これ好きだったなあと振り返れるという俺にとっても非常に好都合な企画。我ながらナイスアイデア。

皆様に多くの情報を伝えられるほどの知識はないので、ただダラダラと好きなところを書き殴るという感じでやらせていただきます。

今回ご紹介する曲はこちら。

A Plane over Woods / The Vernon Spring

僕がこの曲と出会ったのは20歳くらいの時だったような。

この曲を含めたフルアルバム「A Plane over Woods」(同タイトル名)がリリースされてすぐに、なにかのプレイリストにこの曲が収録されており、一発で恋に落ちました。稲妻に打たれたかのような感覚…

インストを聴くときの面白さは情報量の少なさにあると思います。

再生ボタンを押したときにコンマ何秒で耳から侵入してくる音もとても大事ですがやはりアートワークとタイトルは人間に例えると服装くらいには大事な情報なのかと感じます。

“A Plane over Woods”

森の上を一機の飛行機が通り過ぎていく。

詳細に思い出せない、どこかで見た絵本の断片に辿り着いたかのような感覚が体中を駆け巡ります。

頭上を通り過ぎる飛行機。

遠く向こうに飛んでいるのか、近くにあるのか。

そしてそれは昼なのか、夜なのか。

けたたましいエンジンの音を森林に轟かせ、そこに住んでいる生物たちを驚かすような光景なのか、無風の穏やかな森に、なにかが通り過ぎたことを知らせる緩い風が通り抜け、そこにいる自分だけが気づいたような光景なのか。

想像は膨らみます。

アートワークも素晴らしいです。

歪な満月のようなものが暗闇に浮かんでいるように見えます。

歩き出そうとしているのか走り出そうとしているのか、とにかくこちらへ動き出そうとしている人間がいます。

姿を保てていませんね。足はなく、コラージュされた手が体から生えたり、宙に浮かんだり。

規則性の無さから夢の中のような感覚になります。何か意図があるのかも。

顔が月のようなものに隠れており見ることができませんがそこにシルエットはあります。

日常の生活に照らされる光の中で見えなくなった本当の自分の姿があって、それが夢という潜在意識の中で気づいてほしいとサインを送っているような意味合いに僕は感じました。

作品を一聴していただくとわかりやすいと思うのですがこの作品は無意識の中に突入していくような、夢の中の世界を覗いているような雰囲気を纏っています。何かそう言う意図があるのかもしれませんが、答えは分かりません。どこかのサイトに転がってるのかもしれませんが、そこはあまり興味が湧きません。あくまで推測する、没入する。そんな体験が楽しいのです。

深い想像は浅い創造へとグラデーションしていく、そんな遊び方です。

アルバムのどの曲も素晴らしいです。浮力があります。よく寝る前にベッドに入りぼーっと聴くのですが、再生するたびに少し体が浮いたかと錯覚してしまうほどに浮力がある。小さい頃の夢だった空を飛ぶことを少し叶えてくれたアルバム。すごい。空飛びたい勢の人たち、試してみて🪽

基本的にアルバムを通して聴くことが多いので、何度も聴いていくうちに好きな曲のランキングは日々変わっています。長い時間No. 1だったのはtrack.07 Sunset Village です。素晴らしい。

だけどやっぱり出会ったときの衝撃は大きいものでA Plane over Woods を聴くと、初めて聴いたときに瞬時にトランスポートできるような不思議な力があります。

例えるならRPGのセーブポイントかな。機器の発達によってその概念がなくなっているような気もするのですが、僕の少年期のゲームにはあったような気がします。セーブポイント。

初めて聴いた日から多くの夜を共に過ごしてきた曲です。移り変わる日々の一日一日を振り返り、記憶するための睡眠。その前段階の寝る前の静かな時間。いつの夜にも戻れるような気がします。

それはサウンドの余白がそうさせてるのかもしれません。The Vernon SpringことSam Beste氏。引き算の美学を強く感じます。

1音1音が音として存在し、残響していき徐々に途切れかける。そこにバトンをつなぐかのように次の音が流れ、それがリレーのように繰り返される。そんな音楽に感じます。

その余白は記憶を詰め込むことのできる冷凍庫のようにも思える。

僕はこのアルバムの冷凍庫にたくさんの記憶を詰め込んで凍らせ保存して、必要な場面で取り出して解凍して味わっているような気がします。

芸術はこの世界にたくさんあります。

それらは日々の生活を豊かにしてくれる。

音楽という芸術の魅力の一つは、その機能性にあると考えます。実態がないからこそ記憶に結びつきやすく、ポケットに入れて持ち運ぶことができ、時には自分を奮い立たせ、落ち着かせ、癒してくれる。

つくづく音楽とは素晴らしいものですね。

衝撃を受けたアルバムは全て手元にブツとして置いておきたいライミーライミーソング。

この“A Plane over Woods”と出会って恋に落ちてさっそくフィジカル版を購入しようと決めました。その時に知ったのですが、実はこのアルバム、サブスクリプションで聴ける楽曲より、フィジカル版の方が数曲多いらしい。なんてこった。

かなり少数しか作られてないらしく、ネットに張り付くも全く尻尾も見せず…

欲しい。欲しすぎる。

思い切って本人に連絡してみました。

「近いうちにレコード版の再販を考えてるよ!」

だそうです。

キタコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!激アツ展開!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

この曲、そしてアルバムの良さを語り出すとキリがなく、全部伝えてしまうと面白くないので他にもたくさんある魅力は皆様が見つけてくださいませ。

それじゃ、またね🌝

P.S

2026/5/6に金子駿平くんの楽曲“Alright!(feat.Old Shoe’s)”

がリリースされます。

音源にも映像にも制作で参加させていただいてます!ピアノと歌も!

楽しみにしててください。

毎回、楽曲をリリースするたびに思うことは、「これで世界が変わるかもしれない。」

そんな気持ちです。

しかし当たり前だけどそんなことは限りなく不可能に近い。

なのにそう思ってしまう。

だって、素晴らしいと信じた楽曲だけをリリースするのだから。

でも実は不可能でもないかもしれないのです。

誰か一人でも世界が変わっているかもしれない。ただそれは自分の視点からは観測のしようがない。

きっとずっとそんなすれ違いの繰り返しなんだと思います。

そうして少しずつなにかが変化していくのでしょう。

だから今回も懲りずに思います。

「世界よ、変われ。」