2026.07.18

深夜のスーパーマーケット。

深夜0時前。

昼前から集まって熱中してたレコーディングも一区切りし、俺は家路に向かう。

もはやルーティンと化している最寄りの24時間スーパーにいそいそと足を運び、最短距離でビールを手に取りレジへ向かう。

今日の肴を決めるため、ツマミのコーナーに視線を落とし、5秒以内に手に取りレジに向かうまでが俺の男のプライドだ。男子諸君へ告ぐ。日本男児たるもの肴はスマートに捕獲するべし。僅か4.3秒で酢もつを手に取った令和のサムライ。(8割型これしか買わないけど。)

しかしここで令和のサムライ。痛恨のミス。手から滑り落ちた酢もつが床へと落ちてしまったのだ。しかも中身は散り散りに。なんたる失態。なんたる屈辱。

深夜のスーパーであるため店員さんはワンオペ状態。どこにいるのかもわからない。咄嗟に俺は酢もつを手で掬い左手で握りしめ、右手を高らかに挙手し、店員さんを大声で呼ぶ。はたから見れば選手宣誓みたいな状態だ。しかし、床を拭かなければ。

いつもの店員さんがやってきて事態を把握し、俺にこう言った。

「新しい物お持ちしますね。」

すかさず

「いえ、これは俺が落としたんで!これ買います。」

店員さんは少し困りつつも

「そうですか。わかりました。」

うん。これでいいのだ。至極当たり前のことナリ。

会計を済まし店から出ようとするサムライ。

すると後ろから店員さんが声をかけてきた。

「あの、やっぱり新しいやつ持っていってください。これもあと数分で廃棄になるので、なんだかもったいなくって。」

俺は驚いて

「いいんですか?」

にっこりと微笑む店員さん

「もちろんです。」

そう言うと少し小走りでバックヤードに戻る店員さん。

もしかしたら、勇気を出してわざわざ話しかけてくれて、新しい酢もつを持ってきてくれたかもしんねえな。

ぽつりぽつりと浮かぶこのスーパーでの記憶。そこにはいつもこの店員さんがいて、時には品出しを頑張ってたり、新人さんっぽい人に一生懸命仕事を教えてたり、社員?みたいな人に叱られてたりもしてたっけな。

そんなことを考えてるといても立ってもいられなくなった俺、バックヤードに直撃。もちろん中には入ってないから安心してね。

「あのぉ!俺この辺に住んでて、帰りも遅いし、いつも助かってます!ありがとうございます!!」

きょとんとした顔をした店員さん。

「はあ。それはよかったです…」

ふぅ。言いたいこと言えてスッキリした俺。

帰って速攻で風呂へGO。サッパリした俺を待つのはお楽しみの時間。

ここで更なる失態に気づく。

ビールがねえ!

さっき買った俺のスーパードライちゃん。どこいった?

急いでスーパーに戻るとあの店員さんがいたので事情を説明。

するとバックヤードで保管してくれていた俺のスーパードライちゃん。

夏の暑さでほんのちょっと生ぬるくなっていたので店員さんがまたもや気を利かせて

「冷えてるやつと変えますね!」

俺はすかさず

「いえ!店員さんが保管してくれてた、これがいいんです!」 

そう言えたらかっこいいのだろうが、欲望に負けて交換してもらいました。ほんと、何から何までスミマセン☆彡

家に帰って酢もつでキメ込んだスーパードライ。キンッキンに冷えてやがったが俺の心はポカポカに温まったぜ。

生きてりゃいいことあるもんだ♪

24時間営業のいつものスーパー。

同じ場所だけど、毎日違うドラマがあんのかも。

そんなとこがなんとなく好きだ。

そんじゃ、おやすみー。